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ロボットリハビリの罠

ロボットリハビリの罠

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コーチングする人の、初歩的な罠は、フォームなどをいじりすぎることです。そして、教えすぎる。その結果教えられる方は混乱し、もう無茶苦茶にフォームを崩してしまう。プロ野球などでもよく聞く話です。そして、それはロボットリハビリでも端的にでます。

 

ロボットでは各種調整が非常に楽です。歩行速度(足下のトレッドミル)、足を振り出す力、膝折れ防止の強度、膝曲げの角度などモニターで瞬時に切り替えられます。セラピストは少し歩行で何かを感じると頻繁にこれを行います。

 

それに対して片マヒ障害者は運動神経に障害を抱えていますので、迅速な対応ができないのです。ロボットは迅速、私(片マヒ障害者)運動音痴で対応に時間がかかる。PTがすぐ助言する。ますます混乱する。これがPT二人で相談しながらやるとさらにひどいものです。ひとりが設定を頻繁に変え、もう一人が姿勢を強引に変える。私はこれで転倒しそうになりました。

 

「もっとシンプルにやってほしい!」「設定を変えすぎないで!教えることをもっと絞って!」と転倒寸前になり頭に来た私は、強く要望しました。

それで、設定変更は頻繁に行わず、私の了解の上で行うことになりました。これで、徐々にロボットとの一体感が生まれ、自分で体重をかけるタイミングなど工夫する余裕が生まれ、結果歩行が安定してきました。

歩行速度も無理しない程度の時速1.5kmでの歩行になりました。これでも歩幅は80cmを越えているそうです。

 それじゃ~また。


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認知運動リハビリテーション「患者さんに守ってもらいたいささやかな規則」(カルロ・ペルフェッティ教授)その3 

 

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◆運動を始める前に自分が行おうとしている運動について考えて見てください。
自分の身体がどうなるかを考えて見てください。
◆身体あるいは対象物からどういう情報を得ることになるのかを推測してみてください。
◆そして運動を行なった後で事前に予測したものと実際に感じたものが合致しているかどうか考えてみてください。
◆そして自分の身体が 動く感じを脳の中でイメージしてください。
◆以上の規則を守ると最初はゆっくりしか動けなくなりますが、それは心配には及びません。規則を守れば自分の運動を前より上手にコントロールすることができるはずです。そのうちもっと早く動けるようになります 。
◆患者にとって一番大事なことは、麻痺した自分の「身体の声を聴く」ことであり、セラピストにおまかせの治療ではなく患者自身が治療に参加することである。
私も実際に取り組んでみて、動きをイメージすることは、正直なかなか難しかったです。ただ重さなどを感じること、身体の声を聴くことは、徐々にできてきたように思います。これからもこの視点は忘れず自主リハビリに取り組みたいと思っています。
   
☆「脳の中の身体」(宮本省三著)より
 

脳のなかの身体―認知運動療法の挑戦 (講談社現代新書 1929)

脳のなかの身体―認知運動療法の挑戦 (講談社現代新書 1929)

  • 作者: 宮本 省三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 新書

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認知運動リハビリテーション「患者さんに守ってもらいたいささやかな規則」その2

イタリアの神経科医でリハビリテーション専門医でもあるカルロ・ペルフェッティ教授の「患者さんに守ってもらいたいささやかな規則」2(続篇)です。
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◆対象物との接触では、特に重量を認識する努力をして下さい。
◆あなたに身体やその部位にも重量があります。座っている状態で、あるいは立っている状態で、自分の腕、自分の脚、自分の体幹、自分の身体全体の重量を感じる練習をしてみて下さい。
◆例えば、重量が身体の左側、右側に対称に配分されているかどうか感じてみて下さい。
◆いろいろな運動を行なったとき重量が身体内でどう変化するかも感じ取ってください。
◆他の人にあなたの身体を動かしてもらうのもよいかもしれません。
◆そうしてあなたは、目を閉じて、自分の身体がどう動いたか、あるいは自分の身体に触れた対象物の特性を感じるために脳を使って下さい。
☆「脳の中の身体」(宮本省三著)より


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ロボットリハビリを終えて

ロボットリハビリを終えて

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結局4週間、実質20日でリハビリは終了しました。タイムオーバーとのことでした。正直、せっかく調子が出てきたところなのに、もう2週間程度は続けたいと思いましたが、病院(リハビリ室)の都合があり、仕方ありません。病院側は回復期の患者優先で行きたいようなのです。回復が見込めない慢性期の人間は付け足しなのでしょう。


 

しかし私に関しては、新任のリハビリ医(若い先生でわたしは「はるか彼方」先生と早速あだ名を付けました)と、これまた初めての担当してくれたPTの先生も驚異的な改善だと驚いていました。

治療側には、私が多様な歩行をする事を事前に伝えていたにも関わらず、私の二点動作前歩きを見て、その後、今回のリハビリ入院で取り組んでいる三点動作前歩き歩行の改良型歩行(三点動作の歩行を二点動作で行う)を見て目を白黒させて驚いているのです。

「これほど短期間に歩容改善した例はない!」などと喜んでいるのですが、私にすれば、坂道歩行で使う三点動作歩行をベースに、これを平地で二点動作に変える改良に取り組んでいただけなのです。

 

しかし今回のロボットリハビリで貴重な気づきが多数えられたのも事実です。

歩行容姿は、モニターで前と横から、下面には足の位置(理想的な位置と現在の位置)が示されます。さらに体重移動が線で一歩一歩モニターで出てくるのです。歩いた後では、この録画をPTと一緒に眺めあれこれ検討するのです。

○麻痺足の足の残し方(逆に言えば麻痺足を前に出すタイミング)

○体重移動のタイミング(麻痺足を前に踏み出し着地させた後、どのタイミングで体重を乗せ始めるか)

○姿勢(前屈みや反り返り、麻痺側の肩やお尻が引けてしまう状態)の確認。

○PTからは、弱い筋肉や、使えていない筋肉等の指摘がありました。

歩行速度、歩幅に関しては、時速1.7kmの設定で歩幅が84cmになりました。

 

ロボットの最大の欠点

 

一番は分回しに対するものです。麻痺足の振り出しをアシストするロープが前方から引っ張る形で動作するのですが、これがまっすぐ前から引っ張るのではなく、外側斜め前から引っ張るのです。したがってこれでは麻痺足を斜め前に踏み出す動作になります。これでは分回しの改善につながらないのです。

PTが一度このロープをセットするのをわすれたことがありましたが、この方が分回しがおさえられていて二人で苦笑いしました。

なぜ、ロボットは、まっすぐ前に引っ張らないのか?ロープを固定できる位置が左右二カ所に限定されているのが原因ですが、分回し歩行は片マヒ障害者の特徴的な大きな欠点です。この歩行改善に対する対策がとられていないのはロボットの大きな欠点です。ただこれはPTがロボット操作に習熟していないだけかもしれませんが‥(注ー1)。

 

(注ー1)

後日、定期点検に来ていたメーカーの方に直接聞きました。ロープは、やはり左右どちらかにしか固定できないようです。「設計者に伝えておきます」とのことでした。たぶん私だけでなく多くの人がこの点に不満を感じているはずですから、この欠点は、改良される可能性は大いにあると思います。

 

ロボットリハビリの話は、まだまだ続きますが、長くなったので、一旦ここらで。

                 

それじゃ~また。


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認知運動リハビりテーション「患者さんに守ってもらいたいささやかな規則」(カルロ・ペルフェッティ教授)その1


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イタリアの神経科医でリハビリテーション専門医でもあるカルロ・ペルフェッティ教授の認知神経リハビりテーション「患者さんに守ってもらいたいささやかな規則」です。
◆身体を動かすだけでは不十分です。感じるために動くことが必要です。
◆運動というのは外部世界を認知するためのものです。
◆大きな力を要する運動、素早く大きな移動を要するような運動の練習はあまり役に立ちません。
◆脳は、あなたが世界を認知しようとして運動した時に最も活性化します。
◆ですからあなたは動きを「感じる」練習をしてください。感じるために注意が必要となればなるほど脳のかかわり方が大きくなります。
◆自分の運動や対象物との接触にいつも最大級の注意を払ってください。
◆目を閉じて身体を動かしてみるのも一つの方法です。
 
 つづく 

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